最近ビリヤードの動画をよく見ているのですが、「ビリヤード史上最高のセーフティ合戦」という動画がスゴイとしか言いようがありません。
この戦いは過去に見たことはあったのですが、久しぶりに見ると改めてビリヤードにおいてセーフティも有効であることを実感させられる試合です。それが下の動画となります。ビリヤード好きの人なら、このセーフティ合戦の凄さが分かるハズです。
通常、ビリヤードでセーフティと言うとマイナス的な印象を受けるのですが、この試合においては清々しい気分にさせられます。
9ボールでのセーフティ合戦は頭脳戦!
ビリヤードのトッププロ同士の試合になると、「9ボール」でマスワリは当たり前です。マスワリとはブレイクショットから9ボールまで全て落としきるコトで、相手に順番を回さないプレイのことです。
その為、相手に一度順番を回してしまうと、試合が終わるまで自分の順番が回ってこないで終了してしまうこともあります。その為、ボールをポケットすることが困難な場合やボールを外した時の事まで考え、相手に順番を回してしまった場合に「セーフティ」で相手に難しい玉の配置を残すことを考えてプレイをするのです。
「9ボール」においては3回連続ファールすると、そのゲームは負けとなります。この試合のスゴイところは、こんな完璧なセーフティーで2回連続ファールしている相手が最後にジャンプショットでセーフティを攻略する点です。
この動画のゲームはビリヤードファンにはたまらないモノであることは間違いありません。
9ボールのブレイクショット後の配置の悪さ!
このゲームに関して言えば、ブレイクショット後の玉の配置が偏りがあり過ぎます。プロ級の人達のブレイクショットでは、ココまで偏ること少ないです。
そしてブレイクショットノーインから、いきなりセーフティ線!
一番の見どころは、FOLDES HUN氏が1番ボールを当てられない状況の手玉を2番・7番・8番でコースが無くなっている点。
LUONG VIE氏が出来ないと審判にアピールするものの、審判は何かしてくれと言う点も注目ですね。
この時、アマチュアの方ならどうせファールするなら、1・2・5・7番ボールをバラバラにしてファールするような気がします。LUONG VIE氏は敢えてそれを選ばず、自らフェアなファール行為をしました。ココがアマとプロの違いなんですかね?
わざとファールしてのセーフティ!
FOLDES HUN氏が1番ボールに当てず、わざとファールを選択し手玉を6番ボールに当ててセーフティをやるシーンはスゴイです。普通のアマチュアだとこういった発想出来ないです。確かに相手が2ファールしているなら考えるとトコロですが、A級以上のアマチュアですよね。
完全に頭脳戦です!
お互い2ファールとなるシーンはお客様が大喜びです。こんなの生で試合観たら痺れますね。動画でも十分痺れるのですが、ビリヤードは動画と実際に見るのとでは大分違いますから。
セーフティを破ったジャンプショット!
LUONG VIE氏がセーフティを突破したジャンプショットには圧巻です。スローモーションシーンでも完全に1番ボールだけを捉えて当たっています。コレを通常のプレーキューでやってしまうのですから。
一般的にはジャンプショット用の短いキューを利用する人が多く、プレーキューでジャンプショットをする場合には距離の長いジャンプをさせるとき利用するケースが多いです。今回は距離が短いジャンプショットです。
驚きしかないです。
多分、ジャンプショットが得意な人でもジャンプの高さをコントロールするのは難しいです。多分、このようなシーンの場合、手玉が場外してしまうような気がしますね。左に少しでもズレれば場外です。
最終的にゲームを制したのは?
セーフティをジャンプショットで破ったものの、このゲームに関しては取られてしまったLUONG VIE氏ですが、観客を沸かせたことは賞賛に値します。
セーフティを仕掛け始めたFOLDES HUN氏がこのゲームを取るわけですが、まさかセーフティを突破されるとは思ってなかったでしょうね。(*`艸´)ウシシシ
とにかくこのゲームは何度見ても飽きないですね。
最近、ビリヤード場が全国で減少しているような感じがするのですが、日本でもビリヤードのプロは多数います。大会も公式試合からハウストーナメントまで色々あるので、遊び程度で初めても本格的にやっても楽しめます。
本格的に始める人はマイキューを必ず買いますね。